ホイールサイズのイメージだけで評価するのはモッタイナイ

この自転車はスペックが優れているからイイ。 材質がクロモリだから、カーボンだから
。 ジオメトリーが素晴しいから・・・ などなど、その自転車を評価する物差しはイロイロあります。 しかし、一番大切なのは乗った時に感じた「こと」じゃないでしょうか。 

そんな偉そうなことを言う私ですが、一昔前は乗る前の様々な情報から自転車の評価をしてました。 既成概念で物事を見ていたわけですが、有り難いことに自転車屋の看板を上げてから様々な自転車に触れる機会が沢山できたわけで、その中で事前情報から勝手に思い込んでいたことから乖離するようなモノにブチ当たることがちょいちょいあったワケです。 リアセンターが長いのにフロントアップしやすかったり。 重量はあるのに機敏で軽快に振り回すことが出来たりイロイロ。 如何に自分の頭が思い至って無いかってことですが、言い方を変えると「新たな発見」であり、この「新たな発見」がとても楽しいのです。

少し前のラピエールの試乗会でもこの「新たな発見」がありました。 最新のメカニズムで武装されたZesty e:iとSpicy e;iも想像以上にすばらしかったんですが、意表を突いてきたのは「ProRace229」です。 29インチのXCバイクなんですが、XCだけでなく山で遊ぶのにも楽しくなるパフォーマンスを感じたんです。

 イメージだけだと、同シリーズにある27.5インチモデルが汎用性があり、29インチはXCに特化したものと思ってたんですが、実際に乗り比べてみると印象は逆転。 確かに27.5インチモデルにくらべて動きは緩慢なんですが、操る楽しさはコチラの方が好印象。 特に曲がる際の挙動に安心感があってライントレースの自由度が高いように感じました。

 対する27.5インチモデルは反応が早くてレースに置いては絶対的な武器です。ライバルよりハンドル一本でも競り出たい!!なんてときには何よりも必要です。 しかし、乗り手に要求される事柄も感じられたので、私的にはレース機材としての性格が強いように感じたわけです。 固めの乗り心地からそれに負けない脚力。 機敏に反応するハンドリングは集中力が必要だったりする訳です。

私なんかには、これらのことは実際に乗らなければ得られなかった情報なのです。 私の尺度で言うと、このラピエールの29インチモデルは山で遊ぶのにとても楽しい臭いをプンプンさせている一台なわけです。 個人的にはちびっ子なこともあり26インチ原理主義者なわけですが、このラピエールの様に、乗って楽しければ認めざるをえないわけです。 乗った時の感触、コレはファクトです。


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