今宵は時事ネタで

 隣国で起こった大きな海難事故。 多くの若い命が失われ、依然として行方不明者も多いとのこと。 心痛みます。 このような大きな不幸をNewsの題材として取り上げるのに迷いはあったんですが、大きな事故だけにいろいろな情報、憶測がとびまわります。 中には不正確な情報も多く含まれてます。 その中で真実に近づくための考察&過程が、意外と自転車の修理をする進め方に近い様な感覚があったのでチョット掘り下げてみようかと。

今回のNewsを書くキッカケとなったのは初期に報道されてた「a:座礁した可能性」「b:海域は座礁するような場所ではない」という相反する情報。 次に私が得た情報は「c:船首に擦り傷」との報道なのです。 このa,b,cのヒントから、某アナウンサーのヨットがそうだったように「d:クジラに当たった」と思ったのですが、それにしても今回は船がとても大きいのでちょっと不自然。 で、たまたま見たテレビ画像に移ってた船首の擦り傷。 それを見てビックリしたんですが、[e:傷が錆びてる」訳です。 どう見ても機能今日の傷じゃないわけです。 つまり事故の要因が外部接触だという可能性が私の中ではゼロではないけどほぼ消滅したわけです。

時間を追うごとに様々な事実が報道され、その原因は徐々に明らかになっていくでしょう。 その都度シミュレーションをたて、あらゆる情報、現象が合理的に説明できるかの思考実験を繰り返して最後に残った物を真実として確からしいと認めるのです。 余裕があれば不具合をも再現してその確度を高める訳です。 おっと、このあたりは某細胞工学的なあの話とも共通しますね。 この話も長くなりそうですので今回はスルー。 聞きたい人はご来店のうえドウゾ。

このような情報収集、原因究明という過程が自転車を治す過程と似ているのでは!と思ったんです。 私の中ではa,b,cは重要ですがあくまでもヒント(伝聞情報) そして画像をもとにしたeみたいな情報がフファクト(真実)なわけです。 dは単なる思いつき。

もちろん最重要なのはファクトでそのファクトを多く得るためには実物をじっくり観察することなのです。 そして得られたファクトやヒントをもとに最も合理性の高い推測をたて、修理&改善を施す。 その修理作業の結果からもファクトやヒントを改修してトラブルの原因を明らかにする訳です。 そうすることで根本治療(修理)ができるわけです。 むやみやたらに修理作業してしまっては、たとえ症状が直ったとしても原因特定の確度は低くなるのです。 要は対処療法になってしまって再発の可能性が拭えないわけです。

根本治療は時間&手間がかかります。 全てのトラブルに対し、根本治療するのは理想的ですが、対処療法が最善の手であることもあります。 この辺はユーザー様と相談しながら納得頂ける手法をチョイスするのが大切と考えてます。 文字ばかりでちょっと難しい話題でしたが、なんとなくご理解頂けたら嬉しいです。

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