ケミカルを科学する

今日はそんな話を何度かしたので本日のNEWSはこのネタで。
チェーンオイルの一例

世の中には多種多様なチェーンオイルが沢山あります。 その中でどれを選べば良いのか分からないという声を多く聞くのですが、答えはとても簡単。 アナタの使いやすいヤツ、もしくは使っていて楽しくなるヤツを選べばOKなのです。 というと禅問答みたいですがもう少し私の主張をご清聴ください。

ます、多くの人は最も「性能」が良いとされるヤツが欲しいとなるのですが、その「性能ってなにかね」と問い返したらアナタはなんと答えるでしょうか。 その答えは人によって様々ですが大きく分けると①「コギが軽くなる」、②「耐久性が高い」、③「汚れにくい」といったところでしょうか。 しかし、上記の3つはトリレンマな関係にあるというのが私の持論。 例えば、①と②を実現させるにはネバっとしたオイルを使えばOKですがすぐ汚れます。 ①と③ならサラリとしたオイルが良さそうだけどしばらくしたらキュルキュルしちゃう、②と③ならドライ皮膜と言った感じでしょうか。 とにかく、①②③を完璧にこなすのは難しい。

実は、以上はケミカル屋さんの目線。 ①②③を高いバランスで実現する努力を重ねられていることに尊敬ですが、モノの評価はユーザーが下すもの。 ユーザーが①②③のどれを重視するかで評価が大きく変わるのです。 一般的には短距離レースならとにかく①、長距離派は②、町乗りは③といったトコロでしょうか。 あなたはどの要素を何パーセントの割合で重視するのでしょうか?

ここでさらにガラリと視点を変えてメカニック目線で考えます。 どんなに良いケミカルを使っていても正しい使い方をしてないと本領を発揮できません。 実際、正しく使われてないことが多いのも悲しい現実。 いくら①がスゴイといってもこんなにコテコテに汚れてては・・・ という事例もよく見かけます。 話を聞いてみると使い方がめんどくさいだったり、変な臭いがするので妻の視線が...とかもう、赤提灯を一緒に探したくなるような理由も少なくありません。 肩組みながら今夜はトコトン付き合ったほうがよいかなと思うこともしばしば。

とにかく、内的&外的要因に関わらず使いやすいモノを選ぶのが一番です。 妻子が寝静まった時間にシコシコガレージでチェーンを磨いているのが至福と感じている方は手間のかかるヤツをチョイスすれはOK。 要は性能の高いケミカルを使うことにこだわるより、自転車を良い状態でキープすることの方が大切ではないですか? とにかく奇麗にすることですよね。 あっ、店の中は見ないで下さい。 ごちゃごちゃしているのは演出です(汗





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