季節外れのサンタさん

 なんとか増税前に間に合いました。 Santacruzのブロンソン(左)とヘックラー(右)が到着しました。 実はこの二台のスペックは共通している所が多く、ジオメトリーもほぼ一緒だし、サスペンションストロークも同じ。 違いは一目瞭然なんですがサスペンションのシステムが対角線的に違います。 ブロンソンはVPPと呼ばれるマルチリンクタイプのサスペンション形式だし、一方ヘックラーは愚直なまでのシングルピボット。

 ご存知の方も少なくなってきてると思いますが、実は私、ヘックラーに長い間乗ってましたし、VPPならノマドとインテンス社のスパイダーも乗ってたときがあります。 おっと、「ドチラが良かった?」なんて質問は野暮ってもんです。 それぞれに違った楽しさがあったし、例えるなら「魚か肉、ドチラが美味しい?」というぐらい愚問なわけです。 もちろん人それぞれに好みはあるでしょうが絶対値としてドチラが優れているかは言えないわけです。 肉がイイと思ってても3、4日も続けば魚が恋しくなる。 自転車もそんなところがあるのではないでしょうか。

シングルピボットはサスペンションの動きが掴みやすく、人間側が積極的にリードするような乗り方をするときにキラリと光るものを感じます。 対してVPPはシステムとして良く出来ているので自転車に委ねて乗ってやれば美味しさを引き出せるイメージです。 要は調理方法が異なりますがドチラも美味しく楽しく楽しめるわけです。 実際に到着したこれらのフレームを眺めているとドチラにも乗ってみたくて悶々とするわけです。 それぞれの楽しかった思い出がフラッシュバックしまくっているのです。

一つのメーカーが同じセグメントに2つのモデルをリリースするという一見すれば無駄な行い。 合理化を重んじてラインンアップが寂しくなるとい風潮に対してのアンチテーゼなのでしょうか? ま、それは考え過ぎでしょうが、味が違うということでそれを共存させる意義を見いだしたSantacruz社。 個人的には大好きですし、応援していきたい、そんなメーカーです。

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