人を育てる自転車を

 BlankyDogの中の私、こう見えても2児の父でなんですが、日頃、疎かにしてる父としての存在感を取り戻そうと夏休みはNoBikeで父と子の絆を深めようと思ってたんです。 そこで子供にナニがしたい?と問おてみると自転車のコースに行きたいと・・・ そうは言っても下の子なんか、キックバイクは達者なんですが、自転車は未知の世界。

 まあ、モノは試しといつもの「ゆぶね」に行って12インチのキックバイクジオメトリーなスペシャルBikeに跨がせてみたんです。 そしたらフツーに漕ぎ出してビックリ!

 自転車に乗れるようにするのは親の務め。 ましてや自転車屋の子息なれば、尚のことと意気込んでいたのに、親はなくとも子はナントカ。 嬉しい様な寂しい様な。 挙げ句の果てに「タイヤが太いから乗り易い」とインプレッションまでする始末。

と、いうことで乗り回してます

なぜ、こうまでスムーズに自転車に乗れるようになったのかを考察してみると、第一にキックバイク:ハンドルでバランスを取る事を身につけた様です。 次に三輪車:ペダルを漕ぐ動作はコレで学んだのかも。 そして、なにより、キックバイクと同じジオメトリのスペシャルBikeのおかげ:前述の2つの覚えたことを同時にやっちゃえばあら不思議! 玉無し自転車に乗れちゃうわけです。 あと、ちょっとしたコツとして緩やかな下りでスタートさせること。 大人もそうなんですが、ゼロ発進(さらには登坂発進)ってバランス崩し易く意外と難しいんです。

 さらに驚くことが、もう一つ。 そんなスペシャルBikeを借り受けて自宅に持って帰ったわけですよ。 すると近所に住む同じ年の姪っ子もトライ。 するとコチラもスルリと乗りこなしてしまったではありませんか! まあ、ウチの子と同じようにキックバイクと三輪車で遊んでたんで当然といえば当然。 奥さん! やっぱり「道具」ですよ。 ど・う・ぐ!!

 スペシャルBikeは文字通りスペシャルなんで一般に売ってないんでアレですが、同じコンセプトのヤツならヨツバサイクルのモデル12"ですよ。 キックバイクみたいに足付きが良くてタイヤも太いので乗り易いんです。 おまけに超軽いしね。 ハンドル&ブレーキも小さな子供の手のひらに合わしてあるので完璧。 ただし工場出荷のままだとドコもかしこも動きも渋くて子供の体力とオモシロさを削ってしまうのでBlankyDogではここら辺に徹底的に手を入れてます。 

「子供&初心者には良い自転車は必要無い。そこそこのヤツで基礎を学べ」と言う向きもあります。 しかし、持論ではありますが、子供&初心者にこそ良い自転車が必要です。 体力や技量の不足を機材でカバーすることで安全を確保して安心を得られる。 恐怖心に苛まれた状態でのライドはカラダの動きが硬くなり転倒&怪我のリスクがUPするのでNG。 

 その意味で子供&初心者には良い自転車が必要であり、逆に言えばその人を助けてくれる自転車が良い自転車の定義。 もちろん、コストをかければ選択肢が増えていい自転車をGetし易くなるんですが、必ずしも良い自転車はコストに比例するとは限らない。 「高価な自転車」=「良い自転車」は常には成り立た無いのでご注意を。

 我々、自転車屋がやっている「良い自転車の提案」はその人にとって楽しい自転車Lifeの「処方箋」でもあるのです。 限られた予算の中で最良の処方箋を出すのです。 特にMTBの場合はその効果が顕著に出るので処方箋を考えるのも必死です。 いろいろなお話をしてその人の好みなんかを可能な限り把握する。 そして当方の経験なんかも交えて提案するのですが、その基礎となるデータは現場で得られたことが多くて説得力も高いんです。 要はリアルなデータってヤツですわ。

というワケで、自転車に乗れたということで、下の子をヨツバ担当にしました。 コヤツを使ってイロイロなデータを集めますのでヨロシク!
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