子供に本気出します

当店ぐらいコアな店になってくると、「上級者としか話はしない。女子供はスッ込んでろ!」的なイメージで語られるのですが、実は逆なのです。 確かに高そうな自転車や見たこと無いような部品を雑然と扱っているのでちょっと敷居が高いように見えるかもしれません。

しかし、そういった高級なアイテムを扱う中で得られた技術や経験は、それが子供車であってもクロスバイクであっても容赦なく反映させているのです。 むしろ、子供や初心者が使うものだからこそ、体力&技術的な負担を軽減させる為により多くの労力を費やすことも良くあります。

高級車の場合、そのものの出来が良いのでシビアな調整の必要なく高いパフォーマンスを発揮してくれることが多く、意外と整備は簡単だったりするのです。 もちろん、より良い状態に仕上げる為に色々と小細工しますけど... コレに対し、低価格なものは状態が良く無いものもチラホラで、組付けが荒かったり調整が難しかったり。

 特に当店で重点的にチェックするのがブレーキ。 軽い力で効くようにアノ手コノ手を駆使しながら、結局組み付け直すこともしばしば。 適切なワイヤーのとり回し、各種加工、ケミカルの選定など、ハッキリ言って高級車以上の手間がかかることも良く有ります。 手が小さく握力も低い子供車だと尚のこと。

正直言って、単価の割に合わないと思うコトもの有りますが、子供達に乗りやすい自転車に乗ってもらうことで自転車がマスマス好きになっていく。 そして大きくなった時に良い自転車を買ってくれるとすれば、ココは手を抜く訳にはいきません。 ま、納車の瞬間の子供達の笑顔を見れば次もまた差し引き無しでオッチャン頑張っちゃうんですけどね。


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