人間とコンピューターの距離感

ちょっと面白いモノを見れたのでご紹介。
おふらんすの総合自転車ブランドであるラピエール社のゼスティーAM527e:iです。 前後のサスペンションストロークが150mmもあるのに軽快に登って下れる一台ということなんですが、注目はなんといっても電子制御のサスペンション!!

なんでも車速やペダルの回転数、衝撃なんかをセンサーで拾って最適なリアサスペンションのダンピングを3段階で自動調整できるというもの。 単に手元スイッチでダンピングをマニュアル操作することもOKで、試しに動かしてみたらかなり素早く切り替わるのでビックリ。 10年以上前に電子ロックアウトな自転車に乗ってた経験から懐かしくもあり、段違いのレスポンスの良さに関心したり。 さらにこれらが自動で切り替えることが出来るってんだから時代もかわりました。

で、店の前ですがちょっと乗ってみたんですが、まず漕ぎ出したらダンパーが最強にかたくなります。 クランクが回ってる時は基本ダンパー固め。 路面状況に応じて中位になるようですが舗装路では強に張り付きっぱなし。 これだと漕いだ時のレスポンスが良く、雑にペダリングしても確実に車体を前に進めてくれて軽快です。 足を止めるとダンパーが弱になって150mmストロークをたっぷり動かしちゃいます。 ということでシャキシャキ進んでた車体が嘘のようにフワフワワな極楽感覚。 フレームの素性の良さと相まってチョットした段差でも丸く納めてくれるワケです。

新しい感覚にハシャイぎながら乗り方をイロイロ変えて自動制御の出かたをおちょくってたんですが、「漕ぐ」と「曲がる」という動作を極めて短い時間で移行したときダンパーが強いままで曲がるモーションに入ってしまい、アンダーステア気味になることがしばしば。 不意に曲がる挙動が変わるって恐いですね。

とまあ、普段では滅多にないシチュエーションなのでこのデメリットより、電子制御のメリットはとても大きいのだろうと感じた訳です。 特に、ゆぶねの様な上り下りが細かく繰り返されるコースではとても重宝するのではと。 しかし実際のフィールドでは
人間もカナリのセンサーを駆使しながら走るわけで、そこに違う思考パターが介在してしまうとギクシャクしてしまうんで無いの?と懐疑的な問いかけにたいしてラピエールの人はとても自信があるようで、「ならばゆぶねで証明してやるよ!」ということで試乗会の開催を約束して帰っていきまいた。

ということで、未だ予定なんですが、4月の第二日曜日にでもラピエールのちょっとした試乗会を行おうと思います。 詳細等、決定したらあたらめてご連絡いたします。 




このブログの人気の投稿

FOESのアナログ

里山遊びとハードテイル再考

働き方改革