スーパータヌキデラックス

某社倉庫でこのフレームを発見したのは5月末。 「緑のタヌキ」という脳裏に焼き付いたフレーズに誘われて連れ帰ってきたわけです。 しかも最後の一匹。 あれから二ヶ月、里親を探しながらイロイロとこのタヌキの可能性を探っていたわけです。 そしてこの度、スーパータヌキデラックスとして組みあがりました。

当店のFacebookページでも何度か触れましたが、最大の特徴は27.5インチのタイヤ&ホイールをセットしていること。 もともとは26インチの設計なので、タイヤとフレームのクリアランスは狭いんですが、そんなデメリットを遥かに上回るメリットがあるわけです。 タイヤが大きくなると接地面積が増えるのでグリップ感Up。 そして木の根やガタガタ道での走破性が向上して減速しにくくなります。このあたりは29インチにも言えることなんですが、27,5インチの優れているところは26の感覚で乗れるところ。

私は特にそうなんですが、岩なんかの障害物を乗り越えるとき積極的に体を動かしタイヤに荷重&抜重を与えてクリアするわけです。 極端な場合はバニーホップで飛び越えたりするんです。 が、29インチだと体のアクションに対するBikeのリアクションが小さいので飛んだり跳ねたりが通用しなくなり、ヒヤリ&ハットなことがしばしば起こるのです。 本来は安定性の高く安心感のある29インチもその安定性が仇となってしまう訳です。 要は29インチにはそれなりの乗り方がある。 それに私が対応しきれてないだけなんですが… 27,5も26に比べると動きは緩慢ですが問題無い範囲なのです。

話は戻ってこのスーパータヌキ。 タイヤサイズが大きくなる分、車高が上がってしまうので前後ともにサスペンションを130㎜→100㎜へと縮めてBBハイトをキープ。 車高を低く抑えたことで張り付くように曲がっていきます。 短い目のステムに長いハンドル。 前述の良好なグリップ感と相まって安心して車体を倒しこむことができるのです。

そんな感じで概ね良い感じで収まったスーパータヌキ君。 標準タヌキもなかなかのオールラウンダーなんですが、さらにオールラウンドに使えるようになって引き続き里親募集中です。 「飼ってもいいよ」という方は22万円を片手にご来店ください。 通常なら36万円ほどなんで悪い話ではないでしょ? 

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